こちらの写真も「高島町の足跡」(高島町H16.12)よりスキャンしたもの
元ネタは発見できませんでした。
125mm×180mmの写真は、印刷用に網掛けしたものですから
いくら拡大しようとも、網点が大きくなるだけで鮮明さは望めませんが
何も加工しないよりは遥かに観やすいので拡大してみました。
右側の大きな煙突から煙が上がっていますので稼働中ですね。
隣りの一番大きな建物の中は、蒸気機関と巻上機があるはずです。
ワイヤーが立坑櫓に向かって斜めに伸びています。
撮影者の立ち位置ですが、立坑櫓屋根よりも高い目線ですから
日吉ヶ丘から下りてきて心臓破りの坂に向かうカーブの
中間あたりにあった階段を上った辺りではないか?
と想像しています。
立坑からのレール軌道が、画面手前左手に弧を描いて向かっています。
石炭船積場は画面右方向のはずですから
このレール軌道の先は選炭場・貯炭場ではないしょうか?
そう考えながら見ると、坑木で支えられたレールの左下にも
レールらしきものがみえます。
画面左手前に伸びる長い屋根の下を通って
立坑に向かっているように見えます。
さらに拡大してみましょう。
立坑櫓の屋根の直ぐ下の木組みの中で
車輪にスポーク状のものが見えませんか?
その直下に坑口があり、地底45mまでケージが降ります。
木組みの下にみえる滑車は何の用途でしょう?
立坑櫓の高さは3人の人物と立ち位置から推測すると
坑口のレベルから9~10mくらいでしょうか?
写っている炭車は空荷のように見えます。
となると、下のレールが石炭搬出用で
上のレールが炭車搬入用かな?
長い屋根は選炭場と考えるのが妥当かもしれません。
この推測だと、上のレールが複線である必要があるのか?
と疑問が湧きます。
思い浮かんだのは、石炭船積場から戻った炭車と
ボタ捨て場から戻った炭車の2本の軌道ではないか?
しかし、この距離を複線にするならば
もっと手前にポイントを設けて単線にした方が
レール敷設の効率が良いでしょうし・・・よくわかりません。
いずれにせよ写真画面手前から撮影者の足元まで
レール軌道など炭鉱施設が立ち並んでいたのでしょうね。
撮影者の右後方には住宅が階段状に建てられていたのだと思います。
以上、勝手な推測を並び立てて分かったことがあります
自分の観察力・洞察力の乏しさを見透かされるという恐怖(笑)
おそまつでした。
コメント