軍艦島実測調査資料集―大正・昭和初期の近代建築群の実証的研究 (1984年)
阿久井喜孝 滋賀秀実(著)
閉山1年後から10年間にわたる調査をまとめたもの
口絵10ページ、写真800枚、図版760枚、1/100図をはじめとする特大折込図版15枚
A4 689ページ 5cm以上の分厚い書籍
第2版が2001年1月30日発行
追捕版の第3版 が2005年3月発行
私がこの本の存在を知ったのが第3版の発行後で、手に入れることはできませんでした。
以来、古書検索したりオークションを覗いたりして探しましたが、最低でも50,000円
現在アマゾンで 追捕版250,000円 第2版98,000円
ヤフオクで 追捕版158,000円 第1版70,000円と高額でとても手が出せません。
東京電機大学出版局に問い合わせたところ、今後再販の予定はないとのこと。
一度手に取ってみたい。
出来る事なら、自分のものとして手元に置いておきたい。
この夏、ある日ふと図書館?と思いつきます。
自分自身でビックリしてしまいます。図書館にあるのではと思い至るまで10年かかるとは・・・
どれだけ図書館と縁遠い生活をしてたんでしょう?
美術館・博物館や資料館に行くのは好きなのに不思議です。
ともあれようやく手に取る事ができました。
スキャン作業終了後、貸出期間の2週間毎日ページをめくりました。
母と二人で30号棟の写真と図面を見ている時、ようやく母の記憶が甦ります。
長い間判然としなかった当時住んでいた部屋が、やっと確定できました。
この図面の下側、左から2軒目の部屋がそれです。
次の図面では、板塀のある1階の左から2軒目です。
上陸桟橋方向から見た図とご理解下さい。第3見学所からは図面左方向から見ることになります。
同じ南東側の写真です。1階の庇のある部屋です。
長年霧の中のようなモヤモヤした気持ちが、すっきりと解決した瞬間でした。
この本は本当に素晴らしい!
素晴らしい資料集ですね。魅力的です。私も一度手にしたいと思います。
勿論図書館で・・・。
そばに置いて、いつでもページをめくれたら幸せでしょうね。
世界遺産になって、ようやくその価値を知って貰える人が増えて、
嬉しく思います。
当時の山を支えた労働者。
海底に眠る石炭を掘り起こすために要塞のように駆使された島。
何も無いところに人が集まり、人の生気が漲る。
それが、近代日本を支えた始まり。
沢山の人に知って欲しい。触れて欲しい。
山の男の生死をかけた生き様とそれを支えた家族の思いの詰まった深い記憶。
様々な過去の出来事、いい歴史ばかりではない事も事実。
真実を自分の目で見て感じて感じて欲しい。
takashimaさんのブログが大勢の方の目に触れ、
端島の本当の魅力を知って貰える事を願っています。
マロンさん コメントありがとうございます。
軍艦島実測調査資料集は、本当に素晴らしいです。
40年以上も前によくぞ学術研究調査に乗り出し、その後10年に亘って通い続けたものです。
阿久井教授はじめ東京電気大学研究スタッフに、敬意を払わずにはいられません。
端島で暮らしていた方々、また軍艦島に興味を持たれた方に手に取って欲しいものですね。
多くの方に訪れてもらうには、もっと充実した内容の記事にしていかなければと思ってはいるのですが・・・