夕べ関西の同級生の飲み会の場から電話をもらいました。

彼女は時折そうやって、一緒にいる同級生の声を聴かせてくれます。

とてもありがたく、嬉しい時間です。

 

話ているあいだに同級生のマロン嬢の話題もあったところ

偶然にもマロンさんというハンドルネームの方からコメントを頂きました。

飲み会の席で同級生のマロン嬢に連絡を取ってくれたのかと思いましたが

どうも違ったようです。

 

今でこそ同級生同士、頻繁に会うことができるようになりましたが

ほんの数年前までは、会いたいと思っても連絡の取りようがない

同窓会なんて夢のまた夢でしかなかったのです。

 

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高島炭鉱は1986年に閉山します。

端島(軍艦島)のように全てが三菱の島というわけではありませんでしたが

やはり大部分が三菱で成り立っていた島

最盛期2万2千人と当時日本最多の人口を誇った町が

平成28年7月現在389名と、こんどは日本最少の町にまで減少しています。

 

閉山当時25歳

私達を含めた前後の世代は、社会に出て馴染み始めた

あるいは子育てに一生懸命な時期。

過去を振り返るより、未来を見据えていたのでしょう。

しかし炭鉱の閉山が、今後どういう影響をもたらすのか

気づいていた人は、ほとんど居なかったように思えます。

 

職を求めて親たちは、短期間で島を離れ各地へ散らばって行きました。

帰省時期に実家に帰れば、当たり前のように友達に会えていたのに

その実家が島ではなくなってしまっています。

手紙と電話くらいしか連絡手段がなかった頃のこと

まめに連絡を取り合っていなかった友人の消息が、プッツリと途絶えます。

ふと気が付くと、誰とも繋がりがなくなってしまっていた同級生も居たようです。

 

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時は流れてネット社会のこの時代

ありがたいことに2コ上の先輩が、高島中卒業生が集えるHPを作ってくれました。

高島中学校同窓会プロジェクト ←高島出身者はクリック

卒業生と書きましたが、小学校途中で転出した同窓生も多く集まっています。

おじーちゃん、おばーちゃんがスマホを持つ世の中

端島や高島で検索した時に、このHPがヒットすることを願っています。

 

軍艦島のネームバリューに頼りきった、拙ブログではありますが

同窓生の発掘が、ブログを起ち上げた目的の1つです。

多くの世代の高島出身者が、再び繋がり合えることを祈っています。

 

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端島(軍艦島)出身の方が、家族のような付き合いだったと言います。

同じように高島も、ある種外界から離れ閉ざされた空間

島独特の繋がりを感じています。

30数年振りに再会した懐かしい友達

顔や名前は知っていても、当時話をしたこともなかった新しい友達

同じ根っこを持つ者同士、打ち解けるのが早いし深い。

50歳を過ぎて、こういう幸せが待っているとは思いもしませんでした。